『私とは何か「個人」から「分人」へ』(平野啓一郎) の感想

読書

毎日のように本を買っては読んでをくり返してる私が、

中でも最近ドンピシャで響いた1冊

『私とは何か「個人」から「分人」へ』

感想を書いてみたいと思います🍀

感想というか、私の考えや実際のエピソードが8割を占めそうですが…

本当の私って何?ぜんぶ本当の私だよ。

よく、こんな言葉を聞きませんか?

あいつ、クラスでは大人しいくせにTwitterではめちゃくちゃ強気な発言してるんだよ!アレが素の正体なのか~。学校では優等生ぶっちゃってさ!

一言一句おなじってことはないと思います。

でも、こういう状況ってよくあるはず。

本書では、「どちらも本当の自分でしょ」

っていう主張が根本的にあります。

つまり「本当の自分は1人ではなく複数人いる」

→個人ではなく、分人の世界。

という考え方です。

じゃあ、複数人っていうのは具体的に何人かというと、

自分が関わった人数分だけ分身ができるイメージ。

たとえば、こんな感じです。

①親といる時の自分
②A先生と話す時の自分
③C子ちゃんと話す時の自分
④恋人といる時の自分
⑤後輩といる時の自分
…一旦5つの例をあげてみます。
それぞれ話すときの口調や内容、下手したら性格まで変わることってありませんか?
私は、ちなみに自然と変わるし、何なら変えています。
たとえば…学校の三者面談。
①=親といる自分をA先生に見られること
②=A先生と話す自分を親に見られること
に対して、照れくさいと思った経験はありませんか?
あとは、
④=恋人と一緒にいるときの自分を後輩に見られる
これも、なかなか応えそうですね(笑)
要は、私たちはどれが本当でどれが偽りの自分とかはなく、
相手によって色々な自分を作り出しているってことです。
自分の中には、過去に出会った人数だけの複数の自分がいる。
どれが本当とかではなく、すべて自分自身。
「本当の私」も「本当のアイツ」もない。
自分の中に複数の分人がいると肯定することが
私たちにとって必要かな、と思います。

悩みの半分は他者のせい。

めっちゃ簡単に言うと、

「あの人といるとなんでこんなネガティブな気持ちになるんだろう?」

→あの人もネガティブだから自分の分人も暗くなる。

ってことです(笑)

だって、分人ってのは相対的に出来上がるものだから。

相手なしに自分って形成されないんですよ。

(なんか量子力学っぽいな💭)

だから「Aさんといると楽しい!」

って感じるのは、Aさんと一緒にいるときの分人が好きっていう感覚。

だから、人間関係が上手くいかない自分を責めるのはちょっと早いかも。

相手にも半分は問題があるってことなのでね♪

ネガティブ思考に陥る時は、相手もネガティブを放っている。

反対にポジティブ思考になれて好きな自分でいれる時は、半分が相手のお陰。

ちょっと、考え方が気楽になりませんか🍀✨

嫌いな相手も、あなたのせいだったりする

だって、あなたに適応して相手の分人が作られているんだもん。

こんな話を聞いたことありませんか?

あなた「課長って本当に無愛想で冷たいよね!本当に会う度イヤな気持ちになる」

同僚A「え?そうかな。この前すごく優しく仕事教えてくれたし、励ましのコーヒーも持ってきてくれたよ。」

あなた「なにそれ?!それは猫かぶってるよ!本当は性格悪いんだからね!」

友人同士でも仕事仲間でも、
こういうやり取りはあるあるな気がします(笑)
でも、これって猫かぶってるんじゃない。
相手もあなたに対して分人を作っているんです。
つまり、言葉を選ばずに言うならば
あなたがそういう存在だから上司もそういう分人になってるってこと。
同僚Aといる時の上司の分人のほうが穏やかならば、おそらくあなたより同僚Aの方が穏やかだってことです。(めっちゃ簡単に言うと)
だから、相手が幸せそうで楽しそうなら半分はあなたのお陰。
反対に相手が不機嫌そうで退屈そうなら半分はあなたのせい。
っていうわけです。
自分に対してはよそよそしいのに、
他の人には人懐っこい後輩がいたら、
「猫かぶりやがって!」ではなく、
自分の後輩に対する接し方を改めましょうってことですね。
後輩がよそよそしい分人を生み出してるのは、半分あなたのせいだから。
これは、本当に「なるほど」と思いました💡

自分探しの旅は意味がある説を推したい。

割りとガチで新たな自分に出会えちゃうんだな、これが。

自分探しの旅?バカバカしい。
本当の自分は内側にしかないわい。
って声が聞こえてきそうですが、
本書を読んでから一気に価値観が変わりました。
だって、新しい旅を通じて、新しい分人を作ることを目的としているから。
自分のなかの分人ラインナップが増えれば増えるほど、生きやすくなる。
収入源と一緒で、自分が好きだと思える分人が1個しかないよりは、3個も5個も10個もある方が、そりゃあ安定するし、イキイキするはず✨
好きな自分でいられる時間も、自ずと増えますからね♡
分人の構成比がどうなっているか?
なるべく居心地の悪い分人(たとえば職場で嫌がらせを受けている分人)の構成比を少なくすることで、結果的に幸福度が上がると思いました💡
そのために、自分探しの旅に出て新たな分人を作りにいく。
これは、割と理にかなっているなぁと感じます💭
だから、新しい自分に出会えた気がする!
ってのはバカバカしいことでも何でもなくて、
割とマジでそうなんだと思ってます👀
好きな分人をベースに生きていく。
ウエイトを大きくしていく。
この努力、工夫は大切な気がしますね🍀

恋愛は「その人といるときの自分の分人が好き」って状態

一番好きな自分で居させてくれる人=好きな人

タイトルのまんまです。

好きになる、恋をするときの感情の正体は、

「◯◯さんといる時の自分の分人がすごく好き。この分人で在りつづけたい。」
→だから、また会いたくなる。
という、他者を経由した自己肯定をしている状態💡
だから実は「Bさんが好き」っていうより、
「Bさんといる時の私の分人が最高に居心地いい、好き」
って感じなんですよね。
コレには妙に納得しました。
これって、悪いことだと思いますか?
自分大好き、自己愛人間じゃん!
って、思いますか?
そんなこともないと思った理由が、本書に書かれていたこの一文です。
なぜ自分のことを好きになったのか?を聞いた時の彼女の応えがこうだったとしたら?
「あなたと一緒にいると、いつも笑顔が耐えなくて、すごく好きな自分(分人)になれる。そんな好きな自分を、これからの人生でたくさん生きていきたい!だから、あなたと一緒にいたいと思った。」(中略)
「あなたのココとココが好きだから。」
と言われるより、嬉しいかもしれないですよね。
自分の存在によって相手が好きな自分(分人)でいられるって、嬉しいと思います。
人間って、なんだかんだ人に喜ばれたい生き物ですし。
恋愛ってこういう感情なのか…
と、妙にメタ認知したような感覚になりました。
この本、納得度がすごいです。
だから、いま付き合っている人のことが好きかどうか分からなくなってきた人がいたら、
「その人と一緒にいる時の自分を好きでいられている?」
と聞いてあげればいいと思いました。

一旦、このへんでまとめにします

全然まとまってないけど、一旦このへんで💡

要は、自分っていうのは常に相対的なもの。

家族といる時の自分は、半分は家族の影響を受けて存在している。

だから「誰といるときの自分が好きか?」を冷静に判断して、

その分人でいる時間を人生においてなるべく長くすることが、幸福な人生を生きる道だと思います。

私も、そういう分人が何人かいます。

そうではない分人にはなるべくならないように、出来るかぎり好きな分人でいられる時間で日々を埋めつくしたいな♡

コメント

タイトルとURLをコピーしました