【書評】言葉にすれば「悩み」は消える言語化の魔力│樺沢紫苑

言葉にすれば「悩み」は消える言語化の魔力

過去に受けてきた4,000件を超える悩み相談の

すべてに当てはまる解消方法が詰め込まれた、

「悩み解消のバイブル」ともいえる本です。

今回の記事では、印象に残った気づきや、

私が実践して変化した点を紹介します。

悩みは解決ではなく、解消しよう

「上司が高圧的で嫌い、つらい、ムリ」

この悩みをもし解決しようとしたら、

どのような手段が考えられますか?

・上司がいきなり会社を退職する
・上司が急病か事故で亡くなる
・あなた自身が会社を辞める
現実的にこの3択になりそうですが、
なかなか非現実的すぎるでしょう。
だからこそ、人は悩むという主旨が
本書では書かれていました。
悩みに共通する3つの特徴である、
「つらい、どうしよう、どうしようもない」
見事にそろっていますね。
しかし、悩みの塊を少しずつほぐして
徐々に解消する方法ならあるはずです。
・自分から元気に笑顔で挨拶する
・仕事の質をあげて認められる存在になる
・上司の上司に相談をする
・他の上司や同僚、部下と親密になる
・仕事の快適度は諦めてアフター5を楽しむ
・睡眠時間をしっかり確保して健康は保つ
このように解決はしなくとも心の重荷が
軽くなる手段・方法はたくさんあります。
解決を目的にすると絶望的な気持ちになりますが、
1つ1つを解消することが大切と学びました。

「普通」を入れて自分を楽にする

「普通」を目指さなくていいけど、「普通」を知ると楽になる。

「人前でうまく話せない…」と悩む人は、

「周りは話せているのに自分だけ劣っている」

と思っている場合が大半だと思います。

劣等感、コンプレックス的感情ですね。

しかし本書の中では、結論から述べると

人前で話すのが得意な人はわずか9%しか

いなかったとのアンケート結果があります。

また、7人に6人は自己肯定感が高くなく、

自己肯定感が低いと答えた人は半数以上!

つまり「自己肯定感が低くて…どうしよう。」

この悩みはもはや超絶平凡!もはや普通(笑)

圧倒的な多数派と思えば、気楽になれませんか?

私も本書を読了後、モヤモヤ考える瞬間があっても

「きっとみんな同じようなこと考えてるよね!」

と自分に言い聞かせて過ごすように心がけたら

感情の起伏がほとんどなくなりました✨

だから「普通」を知ることは自分自身を

苦しさから開放することに繋がります🌈

悩みの解決=本当の願いではない

魔法のランプで、なにを願う?

魔法のランプで願いを3つ叶えてあげる!

と言われたら、あなたはこのように書きますか?

・上司に嫌われませんように!
・旦那が家事をやりますように!
・満員電車がなくなりますように!
…おそらくこんな願いしないはず(笑)
「叶ったことを想像するとニヤけちゃう😏💖」
そんなポジティブな願いをすると思いませんか?
でも、本当に心底解決したい悩みの場合は、
真っ先に魔法のランプに解決を願うはず。
つまり、別の願いをした時点でその悩みは
大したことないし、どうでもいいってこと!
たとえば「上司に嫌われませんように」ではなく、
「温かい仲間がいる上限関係が穏やかな環境で
和気あいあいと仕事に熱中できますように」
これが本当の願いなのかもしれません✨
後者の願いに変えた瞬間、自分で出来ることが
いくつか思い浮かぶのではないでしょうか?
コントロールできる部分が増えるので、
悩みも少しずつ解消にむかうはずです。
悩みの解決は、本当の願いではない🧚
私もどうしようもない!と思ったときは、
魔法のランプの存在を思い出します✨

言語化を実践して変化したコト

最後に、私が言語化を実践して

変化したコトを2つ紹介します。

ポジティブ3行日記

ポジティブ3行日記は樺澤紫苑さん著

3つの幸福」で紹介されていたのをキッカケに

半年前から毎日続けている習慣のひとつです。

結論、「最悪だった!今日は書くことない!」

なんて頭では思う日も、いざ日記を開いて

1日を振り返ると、ちゃんとあるんです(笑)

・セブンのバジルパルタが美味しかった!
・久々に歌えて気持ちよかったし楽しかった!
・ネガティブをポジティブに言い換えできた!
↑これは私が最悪だった日に書いた
実際のポジティブ3行日記です(笑)
たかがこれが?と思うかもしれませんが、
書いた後の心境は驚くほど穏やかでした。
「まぁ、いいこともあったな!明日もがんばろ!」
と思ってスッキリした気持ちで寝床につけました。
小さなポジティブを言葉にするだけで、
負のエネルギーがみるみる小さくなる。
言語化の魔力って、すごいなぁと感じます✨

「それはそれとして」を口グセに

2つ目は「それはそれとして」を口グセ化しました。

本書の70ページに紹介されている手法です。

・仕事の納期に、間に合わない!
→それはそれとして、Aをまず終わらせよう
・健康診断の結果が、最悪だった!
→それはそれとして、今日から揚げ物控えよう

妥協しているわけでも否定しているわけでも

諦めているわけでもないんだけど、

不思議と肩の力が抜けて前に進める言葉。

魔法のような言葉だなぁと率直に感じました🧚

私も切羽つまったときやハプニングが起きた際に

「それはそれとして、今は何ができる?」

自分に問うようにしたら冷静な判断が以前より

出来るようになったと実感しています✨

【まとめ】悩みがない人も役立つ本

言語化の魔力は、言葉にするだけではなく

抽象化したり視座転換したり、

鷹の目で柔軟に捉える大切さについても

教えてくれた書籍でした。

私自身は元々あまり悩みにくいタイプのため、

グダグダ悩み続ける人の気持ちがわからず

正直いうと苛立つ経験も過去にありました。

しかし本書を通して、言語化の魔力を

私自身が体感できたことはもちろん、

悩む人のメカニズムや要因を理解できたので

より人の言動に寛容になれた気がします✨

言語化の魔力は悩みがある人も悩みがない人も

どちらでも多くの学びと変化を実感できる書籍です。

ぜひ、あなたも言語化の魔力を体感してみてください🧙

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました